微分幾何学 3: 曲率は曲がり方を数字にする
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高校生からの微分幾何学曲率は、曲がり方を数字で表す考え方です。
曲線なら直感はわかりやすいです。まっすぐな線の曲率は 0 です。小さい円ほど急に曲がるので、曲率は大きくなります。
半径 の円の曲率は
です。
大きな円はゆるく曲がります。小さな円はきつく曲がります。だから半径の逆数になります。
曲面では、方向によって曲がり方が違う
曲面では少し面白いことが起きます。
同じ点でも、どの方向に切るかで曲がり方が変わります。
球面なら、どの方向に切っても同じように丸く曲がります。
円柱なら、ぐるっと回る方向には曲がっていますが、縦方向にはまっすぐです。
紙を丸めた円柱では、表面を切って開くと斜めの直線になる道があります。外からはらせんに見えても、表面の住人にはまっすぐです。
円柱は外から見ると曲がっています。でも紙を切って開けば平面になります。
つまり、円柱の表面の住人にとっては、円柱は本質的には平らです。
正の曲率と負の曲率
球面のように、どの方向にも同じ側へ曲がる曲面は正の曲率を持ちます。
鞍面のように、ある方向には上へ、別の方向には下へ曲がる曲面は負の曲率を持ちます。
鞍面では、ある方向には上に曲がり、別の方向には下に曲がります。曲率を 1 つの数字で見たくなる場面です。
鞍面では、曲面上に小さな三角形を描くと、平面の三角形とは角度の和がずれます。
球面では三角形の角度の和が より大きくなります。鞍面では小さくなります。
ガウス曲率
曲面のある点で、いちばん大きく曲がる方向の曲率を 、いちばん小さく曲がる方向の曲率を とします。
ガウス曲率は
で定義されます。
球面では も も同じ符号なので、 は正です。
円柱では一方が曲がり、もう一方が 0 なので、 です。
鞍面では一方が正で、もう一方が負なので、 は負です。
まとめ
曲率は、曲がり方を数字で表す道具です。
曲面では方向によって曲がり方が違うため、2 つの主曲率を考え、その積としてガウス曲率を作ります。
次回は、このガウス曲率についての有名な定理、ガウスの驚異の定理を見ます。
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